アルミランテ(読み)あるみらんて(その他表記)Giorgio Almirante

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルミランテ」の意味・わかりやすい解説

アルミランテ
あるみらんて
Giorgio Almirante
(1914―1988)

イタリアの政治家、ネオファシズムの指導者。第二次世界大戦中、特派員としてアフリカ戦線で活躍。1943年9月以後、ナチス傀儡(かいらい)政権であるイタリア社会共和国に参加。1946年末にネオファシスト党の「イタリア社会運動」を結成し、1950年まで書記長。1948年以降国会議員、その後、同党議員団副議長を経て、1968年には議員団議長になり、翌1969年書記長に返り咲く。イタリア国会第4開会期(1958~1968)における地方選挙法案妨害の立役者の一人。1972年の総選挙直前に王党派と合同して「イタリア社会運動―国民右派」と称し、5月の総選挙では下院で56名を擁する大勢力となったが、1977年以後党内に分裂が生じ、指導力も衰えた。

[重岡保郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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