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アレオパゴス Areopagus; Areios pagos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アレオパゴス
Areopagus; Areios pagos

古代ギリシア,アテネのアクロポリス北西の丘。「アレイオスの丘」の意。そこで開かれたアレオパゴス会議は,王政時代においては長老会であったらしいが,貴族政時代以後,アルコン職を経た者が終身の成員となって政治の実権を掌握し,アルコンも選んでいたと考えられる。しかしソロンの改革によってその権限は縮小され,前 462年エフィアルテスが殺人罪などの裁判以外の諸権能を民会 (エクレシア ) などに移行,またアルコンが一般市民から抽選で選出されるにいたって,アレオパゴス会議は権威を失った。 50年頃使徒パウロはこの丘でアテネ市民に説教したと『使徒行伝』に記されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内のアレオパゴスの言及

【アレオパゴス会議】より

…太古以来のアテナイで,元老院や最高裁判所の役割を果たしていた会議。アクロポリス西側の小さな丘アレオパゴスAreopagos(Areios pagos)で開かれたので,この名があるが,この丘はアレス神が殺人のかどで神々に裁かれた場所とされており,この会議には神話に由来する古めかしい権威があった。アイスキュロスの劇《エウメニデス》でも,ここでの神話的な裁判が扱われている。…

【アレオパジティカ】より

…むろん,このパンフも無検閲で出版されている。題名の由来は,古代アテナイの西郊にあったアレオパゴスで,これは重要事項を判断する裁判所の名称であり,またそこからある種の討論の広場をも意味した。ミルトンの展開する〈検閲〉が人間の精神にとっていかに害があるか,といった論旨は独特の美文,名文句で述べられていて,歴史を貫通する普遍性をもっているが,基本になる〈自由〉〈人間〉観は,まったく神学的であり,ジョン・ロックから啓蒙期にいたる市民社会の言論自由論とはかなり異質である。…

【アレス】より

…ホメロスの《オデュッセイア》には,女神アフロディテとの密通の現場を捕らえられる有名な神話があるが,一説では彼はアフロディテの夫で,彼女とのあいだにテーバイの建設者カドモスの妻となったハルモニアHarmoniaをもうけた。アテナイの最高法廷アレオパゴス(アレイオス・パゴス,〈アレスの丘〉の意)の名は,かつて彼がここで裁きを受けたことに由来するという。ローマ人は彼らの軍神マルスをアレスと同一視した。…

※「アレオパゴス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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