アンペア契約(読み)あんぺあけいやく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンペア契約」の意味・わかりやすい解説

アンペア契約
あんぺあけいやく

電力会社と需要家(使用者)との間で結ばれる需給契約の一種。契約の対象は、低圧電灯または小型機器を使用する一般供給の需要家で、普通の家庭などが中心となっている。この契約では引込み口に契約アンペア数に相当する10アンペアから60アンペアまでのブレーカー電流制限器)が取り付けられ、契約アンペア数以上の電流が流れると自動的にブレーカーが作動して回路が切られることで、最大電流を所定の大きさに制限するようになっている。この契約アンペア数は、需要家の申し出で電気の使用状態にあわせて取り決められる。電気料金は、契約アンペア数に基づく基本料金と、電力量計による従量料金の合計額である。

[越野一二・市川紀充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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