翻訳|breaker
ふた付き陶磁製容器の中にヒューズを納めた安全器に代わって,屋内分岐線を保護するために使われる配線用遮断器の一種を,ノーヒューズブレーカー,あるいは安全ブレーカーと呼び,これを略称してブレーカーという。また引込口に近いところに設置される開閉器で,電力会社と需要家との間の電力供給上の契約条件(アンペア契約)を実行する目的で,負荷電流が規定の値を超えたとき自動遮断する電流制限器も安全ブレーカー,あるいは単にブレーカーと呼ばれている。
構造は接触部,開閉機構,バイメタルなどの引はずし装置・端子を,成形された絶縁物容器内に一体に組み込み,小型軽量に作られている。接触子には銀合金が用いられ,1万回の開閉試験にも耐えられる。開閉機構はリンク機構により取っ手を〈入〉に押していても過電流,短絡電流が流れるとバイメタルが動作して遮断状態となり,手を離すと取っ手は〈切〉の位置に戻る。事故原因を除去してから〈入〉にすればブレーカーは導通状態を保ち再通電できる。
一般需要家の負荷には電灯,電熱,電動機類,電子機器など多種類のものが含まれる。したがってブレーカーは電動機の始動電流,白熱電球を点灯した際,瞬時に流れる過大電流(越流)などで誤動作しないよう時延動作特性を備えている。過負荷,短絡などの電流に対しての動作特性は表2のように定められている。
→屋内配線
執筆者:中西 邦雄
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…その後自動車の進歩普及に伴ってタイヤは発達し,チューブレスタイヤがつくられるようになった。
[構造と機能]
タイヤを構成するおもな部分はカーカス,トレッド,サイドウォール,ブレーカー,ビードワイヤ,チェーファーである(図1)。カーカスcarcassはケーシングとも呼ばれ,タイヤ内に充てんされた空気圧を保って外形を形成する強度部材で,ナイロン,レーヨン,ポリエステルなどのコードをすだれ状にしてゴムで被覆してある。…
…過負荷,短絡(ショート)の過電流による過熱で火災などを起こしたりすることを防ぐため,必要な個所に過電流遮断器を設ける。過電流遮断器は,昔はヒューズが主であったが,今日では配線用遮断器(ブレーカー,安全ブレーカーともいう)がふつうである。絶縁低下による漏電により火災や感電が生ずることを防ぐために,水気のある場所などの電気設備の露出された金属部分などには接地(アース)を施し,漏電遮断器を施設する。…
※「ブレーカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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