イソカニダマシ(読み)いそかにだまし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イソカニダマシ」の意味・わかりやすい解説

イソカニダマシ
いそかにだまし / 磯蟹騙
[学] Petrolisthes japonicus

節足動物門甲殼綱十脚(じっきゃく)目カニダマシ科に属するカニ型の海産動物。分類学的にはヤドカリ類などとともに異尾亜目に含まれる。日本の沿岸でもっとも普通にみられるカニダマシで、相模(さがみ)湾から沖縄、朝鮮半島、香港(ホンコン)、インドネシアミャンマービルマ)南部のメルギー諸島に分布する。外洋性の磯(いそ)のやや大きめの石の下に多数の個体が集まっていることがある。甲長約1センチメートルで、やや縦長の丸みを帯びた三角形。甲面は滑らかで毛はなく、鰓前棘(さいぜんきょく)、眼上棘ともにない。はさみ脚(あし)の腕節の後縁末端近くに3本、前縁基部に1本のとげがあり、成体では前縁中央部に1歯ある。甲面は一様に濃い緑褐色で、腹面は白っぽい。近縁種はサンゴ礁に多く、日本からは17種が知られている。

[武田正倫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む