インボリュート

精選版 日本国語大辞典の解説

インボリュート

〘名〙 (involute) 固定した円筒に巻きつけた糸を、引っ張りながらほどいていくとき、糸の先端が描く軌跡。歯車の歯形曲線に用いる。伸開線。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のインボリュートの言及

【曲線】より

…この円のQ,RをCに沿ってPに近づけたときの極限の円をPにおけるCの曲率円という。Cの各点における曲率円の中心の描く曲線をΓとするとき,ΓをCの縮閉線またはエボリュートevoluteといい,CをΓの伸開線またはインボリュートinvoluteという。伸開線CはΓにまきつけた糸をピンと張りながらほぐしていったときの糸の端点が描く曲線である(図4)。…

【歯車】より

…さらに産業革命の前後からしだいに学問的に扱われ,幾何学的解析も行われるようになり,なかでも,デンマークのO.レーメルやフランスの数学者カミュÉtienne Louis Camus(1699‐1768)らの歯形の研究は有名である。現在の歯車の主流である,歯形にインボリュート曲線を用いるインボリュート歯車の価値が広く認識されるようになったのは19世紀の半ばころからで,そして歯を切る方法としての創成歯切り法が実用化(1877ころ)されると,これにもっとも適したインボリュート歯車が,一般工業分野において不動の地位を占めるようになった。 歯車はこのような歴史的変遷を経て今日に至ってきたが,最近ではとくに歯車の負荷特性を高めるために,精度の高い歯車を作る技術,歯面(金属)の表面の強さを増大させるための窒化などをはじめとする特殊な表面処理,歯面損傷を防止するための歯車用潤滑油の開発が進んできている。…

※「インボリュート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

未必の故意

犯罪事実の発生を積極的には意図しないが、自分の行為からそのような事実が発生するかもしれないと思いながら、あえて実行する場合の心理状態。→故意[補説]作品名別項。→未必の故意...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android