ウィリアム3世暗殺計画(読み)ウィリアムさんせいあんさつけいかく(英語表記)Assassination Plot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィリアム3世暗殺計画」の意味・わかりやすい解説

ウィリアム3世暗殺計画
ウィリアムさんせいあんさつけいかく
Assassination Plot

1696年イギリスで発覚した国王暗殺未遂事件。国内のジャコバイトがパリにあったジェームズ2世の亡命宮廷と連絡して策謀。初めは 95年に実行の予定であったが,ウィリアムフランドルにおもむいたため中止。 96年1月亡命宮廷の密命を受けた G.バークリーがイギリスに上陸,国内ジャコバイトの R.チャーノック,W.パーキンズらと会同して計画を練った。その結果,参加者を 40人にふやし,2月 15日王がリッチモンドパークで狩猟したのちケンジントンヘ帰る途中をターナムで襲撃する,と決定。しかしポートランド (伯)に密告する者があり,狩猟は延期され,一味は逮捕ののち処刑された。その一人 J.フェニック自白政界を動揺させた。

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