ウェイ(衛)河(読み)ウェイが(英語表記)Wei he

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェイ(衛)河」の意味・わかりやすい解説

ウェイ(衛)河
ウェイが
Wei he

中国東部,ホワペイ (華北) 平原の北部を流れる川。ハイ (海) 河の5上流の一つである。タイハン (太行) 山脈南端から流出し,北東流しながらアンヤン (安陽) 河,チャン (漳) 河を合せる。シャントン (山東) 省とホーペイ (河北) 省の境をなし,リンチン (臨清) 県でター (大) 運河に合して以後はナン (南) 運河と呼ばれる。ウェイ河の名は春秋時代の衛国の地を流れることによる。中流以下は隋代に永済渠として利用され,以後ター運河の一部としてペキン (北京) への物資輸送に大きな役割を果した。 1951年ホーナン (河南) 省シンシヤン (新郷) 県でホワン (黄) 河と結ぶレンミンションリー (人民勝利) 渠が建設され,ホワン河の水をウェイ河流域の灌漑に使用できるようになった。シンシヤン市まで小汽船が航行できる。

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