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ウマノスズクサ(馬の鈴草) ウマノスズクサAristolochia debilis; birthwort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウマノスズクサ(馬の鈴草)
ウマノスズクサ
Aristolochia debilis; birthwort

ウマノスズクサ科の多年生つる植物で,原野や林のなかなどに生える。根は長く地中を横にはい,ところどころに芽を出す。茎は緑色で細いが強い。初め直立するが,すぐ他物にからみつき冬に枯れる。細長いハート形の葉は互生して,葉柄があり,7~8月に葉腋から細長い花柄を出して,緑紫色の花を横向きにつける。花被は基部が球形にふくれた細長い筒状で,先は三角形でとがる。6本の花柱が合一して多肉の短い柱となり,周囲に花糸のない葯 (やく) が6個つく。果実が馬の首にかける鈴に似ているところからこの名がある。根および果実を乾燥したものは漢方薬とされる。近縁オオバウマノスズクサは全体に毛があり,管状の花被は極端に湾曲する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウマノスズクサ【ウマノスズクサ(馬の鈴草) Aristolochia debilis Sieb.et Zucc.】

薬用にもされるウマノスズクサ科の無毛の多年生つる草本(イラスト)。草質のつるは長さ2~3mになり,上部でよく分枝する。葉は互生し,三角状狭卵形で,葉身基部はやや耳状に広がり,長さ3~8cm,基部から5~7本の葉脈が出て,葉柄がある。夏~秋にかけ,葉腋(ようえき)に紫色を帯びた筒状の花被におおわれた花を,1個ずつつける。花被の基部は球状にふくれ,上部はらっぱ状になり,長さ5~6cm,内に6本のおしべを有する。

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世界大百科事典内のウマノスズクサ(馬の鈴草)の言及

【トウヒレン】より

…英名はcostus root。なお生薬で木香と呼んでいるものには,青木香(せいもつこう)(ウマノスズクサの根),川木香(せんもつこう)(キク科のVladimiria souliei (Franch.) LingやV.denticulata Lingの根),土木香(どもつこう)(キク科のInula helenium L.の根)などがある。 トウヒレン属Saussureaは花が美しいので山草として栽植されることもあるが,重要な観賞植物には育成されていない。…

【木香】より

…生薬名。キク科のSaussurea lappa Clarke(木香)をはじめ,ウマノスズクサ科のウマノスズクサAristolochia debilis Sieb.et Zucc.(青(せい)木香),キク科のVladimiria souliei (Franch.) Ling,V.denticulata Ling(川(せん)木香)やInula belenium L.(土(ど)木香)など,植物学的にはさまざまな種の根が木香の名で利用される。精油を含み,主成分はセスキテルペンで,そのほかステロイド,トリテルペノイドも含有する。…

※「ウマノスズクサ(馬の鈴草)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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