ウランフ(烏蘭夫)(読み)ウランフ(英語表記)Ulanfu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウランフ(烏蘭夫)」の意味・わかりやすい解説

ウランフ(烏蘭夫)
ウランフ
Ulanfu

[生]光緒32(1906).12.23. 内モンゴル
[没]1988.12.8. 北京
中国政治家モンゴル人で中国名は雲沢。北京の蒙蔵学院に学び,学生運動に参加。 1925年第1回内モンゴル人民革命党大会代議員に選ばれ,内モンゴル自治運動に参加。同年中国共産党に入党後,モスクワに留学し,29年帰国して抗日運動を開始。日中戦争中は延安で民族問題の責任者となった。 45年七全大会で党中央委員候補に選ばれ,47年内モンゴル自治区人民政府成立後その主席,のち国務院副総理,民族事務委員会主任,国防委員会委員を兼任。 56年八全大会で党中央委員,中央政治局委員候補に選出された。文化大革命では民族分裂主義者と批判されて 67年1月失脚。文革後の 73年8月十全大会で中央委員に選出されて復活,75年1月第4期全国人民代表大会で常務委員会副委員長に選ばれた。 77年十一全大会中央委員,中央政治局委員。 83年6月国家副主席。

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百科事典マイペディア 「ウランフ(烏蘭夫)」の意味・わかりやすい解説

ウランフ(烏蘭夫)【ウランフ】

中国の内モンゴルの政治家。トゥメット旗の貧農出身。中国名雲沢。1925年内モンゴル人民革命党代議員。内モンゴル独立のために活躍。抗日戦中は延安にあり,1947年内モンゴル人民代表会議で内モンゴル自治区成立以来主席。1954年国務院副総理などを兼任。

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