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ウルネス(その他表記)Urnes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウルネス」の意味・わかりやすい解説

ウルネス
Urnes

ノルウェー南西部,ソグンオフィヨーラネ県の村。世界最長・最深のソグネフィヨルドから枝分かれしたルストラフィヨルドの深奥に位置する。この村には,スターブ (垂直の支柱) ヒルケ (聖堂) と呼ばれる北ヨーロッパ最古の木造聖堂が残る。 12世紀前半にバイキングの先端技術と博識が発揮された建物といわれ,丸太の柱や厚板を,天井に渡した梁と礎石の上の土台梁の間に垂直にはめ込んだノルウェー独特の工法で建てられており,その規模と美しさから「スターブヒルケの女王」とも称される。急勾配に段状に重ねられた屋根は鱗状の薄板でふいてあり,内部は細長く仕切られたバシリカ式になっている。壁や柱には北欧神話をモチーフにした木彫装飾が施されている。 1979年世界遺産の文化遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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