日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソグネフィヨルド」の意味・わかりやすい解説
ソグネフィヨルド
そぐねふぃよるど
Sognefjord
ノルウェーの西海岸、同国第二の都市ベルゲンの北約80キロメートルにあるフィヨルド。延長204キロメートル。氷河によって深く侵食されたフィヨルドの水深は、湾口付近で150メートル、内陸に入るにしたがって水深を増し、1200メートルに達する所もある。多くの支湾が樹枝状に発達し、湾奥の沖積地や段丘には小さな集落が点在する。わずかの耕地では、エンバク、大麦、オウトウ、リンゴなどが栽培され、山地では移牧を伴う牧畜が行われる。湾奥のオルダールÅrdalには水力発電所と大きなアルミニウム精錬工場がある。また鏡のようなフィヨルドの水面を進む船からは、巨大な岩壁や峡湾に流れ落ちる滝が眺められ、その雄大な自然美が探勝に訪れる観光客を十分に満足させている。
[竹内清文]