エゴン クレンツ(英語表記)Egon Krenz

現代外国人名録2016 「エゴン クレンツ」の解説

エゴン クレンツ
Egon Krenz

職業・肩書
政治家 元東ドイツ国家評議会議長(元首),元東ドイツ社会主義統一党書記長

国籍
ドイツ

生年月日
1937年3月

出生地
ポーランド・コルベルク(コルブロン)

学歴
プトブス師範学校卒

経歴
洋服仕立職人の息子。1953年東ドイツの自由ドイツ青年同盟(FDJ)に参加。’55年18歳でドイツ社会主義統一党(共産党)入党。’64〜67年モスクワのソ連共産党アカデミーに留学。’71年党中央委員候補、’73年中央委員。’74〜83年FDJ中央評議会議長。’76年党政治局員候補、’83年11月政治局員兼書記。’84年ホーネッカー書記長の信頼を得て国家評議会副議長。’89年10月ホーネッカーの退陣を受けて、党書記長兼国家評議会議長(元首)兼国防会議議長となり実権を掌握したが、民主化運動に抗しきれず、ベルリンの壁崩壊後の同年12月指導陣総退陣に伴い三つのポストを辞任。’90年1月党除名。以後すべての政治活動から離れる。’90年「壁が崩れる時」(邦題・「国家消滅―『ベルリンの壁』を崩壊させた男50日の真実」)を出版。’95年1月冷戦時東ドイツから西側に逃げようとした市民への発砲事件に関し殺人などの容疑で起訴される。’96年11月統一ドイツの法により訴追され、公判中に逮捕状を執行された。’97年8月ベルリン地裁より禁固6年6ケ月の判決が言い渡された。’99年11月二審でもライプツィヒのドイツ連邦裁判所によりベルリン地裁の判断を支持する判決が言い渡され事実上刑が確定。2003年12月まで服役した。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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