エゾナキウサギ
北海道の高地にすむ体長15センチほどの小型哺乳類で、甲高い鳴き声が特徴。高温に弱く、大雪山系や日高山脈などの標高千メートル以上の岩場が主な生息地。近い種がロシアに分布する。氷河期に陸続きだったユーラシア大陸から日本列島に渡り、気温の上昇とともに冷涼な高地に移ったとみられる。生息地が限られることなどから、環境省は2012年、準絶滅危惧種に指定した。
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「エゾナキウサギ」の意味・わかりやすい解説
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世界大百科事典(旧版)内のエゾナキウサギの言及
【ウサギ(兎)】より
…岩の間や地面に掘った巣穴に家族群で生活する。日本では[ナキウサギ]の亜種のエゾナキウサギ(イラスト)が北海道の山岳地帯に生息する。 ムカシウサギ亜科は[アマミノクロウサギ](イラスト),アカウサギ,メキシコウサギの3属からなり,第三紀に栄えたものの生残りで,3属は地理的に大きく離れて分布している。…
【ナキウサギ(鳴兎)】より
…冬は冬眠せず,貯蔵した干草を食べて過ごす。 キタナキウサギO.hyperboreaは中国東北部,モンゴル,シベリア,サハリンなどに分布し,日本では亜種のエゾナキウサギO.h.yesoensis(イラスト)が北海道の日高山系などの山岳地帯に生息する。繁殖期は北海道では5~9月。…
※「エゾナキウサギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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