エレミアス2世(英語表記)Ieremias Ⅱ

改訂新版 世界大百科事典 「エレミアス2世」の意味・わかりやすい解説

エレミアス[2世]
Ieremias Ⅱ
生没年:1536-95

コンスタンティノープル総主教。在位1572-79,1580-84,1586-95年。宗教改革余波東方に及んだ時期にあって,オスマン帝国支配下の東方正教会の有力な指導者として,カトリック側の合同のさそいとルター派の働きかけを拒否した。とくに教義をめぐるルター派神学者との書簡のやりとりで,〈アウクスブルク信仰告白〉を批判したことで知られる。ロシアに旅行し,1589年モスクワ府主教の総主教格上げを承認した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android