エンガンヤムシ(読み)えんがんやむし

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エンガンヤムシ
えんがんやむし / 沿岸矢虫
[学]Sagitta nagae

毛顎(もうがく)動物門矢虫綱無膜目ヤムシ科に属する海産動物。体長3センチメートル以下で、体はやや硬く、体色はやや不透明。頭部にE字状眼色素をもつ。沿岸水域の表層に生息するプランクトンで、沿岸水の指標種である。相模(さがみ)湾、駿河(するが)湾には一年中生息しているが、とくに春から夏に多い。駿河湾西部の浅所では、水層と近底層の間を移動し、食物連鎖において浮遊性群集と近底層群集を結ぶ重要な役割を果たしている。駿河湾ではおもにカラヌス、パラカラヌス、ユーキータなどの浮遊性橈脚(とうきゃく)類を食べ、一方、キアンコウ、カガミダイなどに捕食される。寿命は発生時期により異なり、3か月、5か月、7か月と推定されている。[永澤祥子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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