オオミヤシ(大実椰子)(読み)オオミヤシ(英語表記)Lodoicea maldivica; double coconut palm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオミヤシ(大実椰子)」の意味・わかりやすい解説

オオミヤシ(大実椰子)
オオミヤシ
Lodoicea maldivica; double coconut palm

ヤシ科高木で1属1種。インド洋のセーシェル諸島に特産。高さ 30mほどで,長さ3~4mもの大きな扇状の葉を年に1枚ずつつける。雌雄異株で,巨大な果実をつけ,その核は楕円体が2個合着したような形で,境界部分に縦の割れ目がある。この形からフタゴヤシともダブルココナツともいわれる。世界最大の果実といわれ直径数十 cm,重さ 30kgもあって開花してから数年がかりで結実,成熟するという。古くは海洋上に漂流するこの実がまれに発見されるだけで多くの伝説を生んだ。

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