オルガンコラール

デジタル大辞泉 「オルガンコラール」の意味・読み・例文・類語

オルガン‐コラール

《〈和〉organ+〈ドイツ〉Choral》コラール旋律を用いて作曲したオルガン音楽の総称コラール前奏曲、コラール変奏曲などがある。→コラール

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオルガンコラールの言及

【オルガン】より

…北ドイツでは,シュニットガーArp Schnitgerが,ニーホフから約1世紀後の17世紀後半に,ハンブルク様式とよばれる当時最大の五つのパイプ群から成るオルガンを世に出し,バロック・オルガンの総合を成しとげた。スウェーリンクの系譜をつぐシャイデマンH.Scheidemann(1596ころ‐1663),S.シャイト,トゥンダーF.Tunder(1614‐67),D.ブクステフーデ,ベームG.Böhm(1661‐1733),ブルーンズN.Bruhns(1665‐97),ラインケンJ.A.Reincken(1623‐1722)らがハンブルク,リューベックなどのハンザ自由都市を中心に活躍し,プロテスタントのコラール(会衆歌)に基づくオルガン・コラールやペダルが華々しく活躍する多部分構成のトッカータなどで,北ドイツ様式を打ち立てた。この多様なオルガン音楽の発展の頂点に位置するのがJ.S.バッハで,各国の伝統をみごとに融合した不朽の名作を数多く残した。…

【キリスト教音楽】より

…その代表者を,われわれは18世紀にライプチヒ市聖トーマス・カントルであったJ.S.バッハの姿に見いだすのである。ルター派の福音主義的な礼拝においては,カトリックのミサ曲に代わってその日に奉読される福音書の章句を音楽的に敷衍したカンタータが主要な役割を占め,それに次いで会衆賛美の歌であるコラールに芸術的な手を加えたオルガン・コラールが重視された。 16世紀に興った他のプロテスタント諸教派のうち,英国国教会は,国王の離婚問題という偶発的要因によってカトリックから分離したため,教義においても,典礼音楽においても全般的に保守的であった。…

※「オルガンコラール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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