カスプロビッチ
かすぷろびっち
Jan Kasprowicz
(1860―1926)
ポーランドの詩人、劇作家、翻訳家。プロシア占領下の西部ポーランドに生まれる。18歳で詩人としてデビュー。ライプツィヒの大学在学中に社会主義運動に接近した。1890~1892年ルブフ(現、リビウ)で新聞記者として働く。初期の詩は貧しい農民生活を実証主義的に歌ったが、晩年には宗教的・神秘主義的な傾向を帯びるようになった。代表作に『貧者の書』(1916)、『わが世界』(1926)などがある。
[吉上昭三]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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