デジタル大辞泉 「実証」の意味・読み・例文・類語 じっ‐しょう【実証】 [名](スル)1 確実な証拠。確証。「実証のない仮説」2 確かな証拠をもって証明すること。事実によって明らかにすること。「推理の正しさを実証する」3 漢方で、病状の一。邪気の亢進こうしんした状態。水毒・食毒・血毒などが体内に停滞することにより引き起こされる。→虚証[類語]検証・論証・例証・証言・証拠・証明・挙証・証しょう・あかし・しるし・証左・証憑しょうひょう・徴憑ちょうひょう・徴証・明証・確証・傍証・根拠・よりどころ・裏付け・ねた 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「実証」の意味・読み・例文・類語 じっ‐しょう【実証】 〘 名詞 〙① たしかな証拠。確証。また、たしかな証拠のある事柄。副詞的に「たしかに」の意で用いることもある。[初出の実例]「仰曰、此事非二実証一歟」(出典:吾妻鏡‐文治元年(1185)一〇月二三日)「何も文(ふみ)を拾ったとか、接吻した所を見たとか云ふ実証(ジッショウ)から来た話ではないんだから」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)[その他の文献]〔水経注‐廬江水〕② ( ━する ) 事実によって証明すること。[初出の実例]「実証された単なる一事実が、足下でぐらつく様を眺めてゐるに過ぎないのである」(出典:実朝(1943)〈小林秀雄〉)③ ⇒じっしょう(実症) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実証」の意味・わかりやすい解説 実証じっしょう 漢方用語。病因となる邪気が盛んで,人体の正気 (生命活動の動力) との抗争の反応が激しい状態。具体的な症状としては,熱性病による高熱,顔面紅潮,口渇,手足をばたつかせる,うわ言をいう,などである。これと相対するものを「虚証」というが,虚と実が錯綜している場合もある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by