カッショクペリカン
かっしょくぺりかん
brown pelican
[学] Pelecanus occidentalis
鳥綱ペリカン目ペリカン科の海鳥。大形の種で、翼開長2.3メートルに達する。南北アメリカの熱帯から温帯地方の沿岸で繁殖する。ペリカン科の他種と異なり、空中から魚を目がけて海に飛び込み、袋状になっている下の嘴(くちばし)を広げ、上の嘴で魚をそこに追い込んでとらえる。
[長谷川博]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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カッショクペリカン
学名:Pelecanus occidentalis
種名 / カッショクペリカン
目名科名 / ペリカン目ペリカン科
解説 / 群れで生活しています。小魚の群れを見つけると、頭からとびこんですくいとります。くちばしのすき間から水だけを出し、のどぶくろの中で魚の向きを変え、頭から食べます。マングローブ林などに集団で巣をつくります。
全長 / 122cm
食物 / 魚
分布 / 北~南アメリカ
環境 / 湖、海岸
出典 小学館の図鑑NEO[新版]鳥小学館の図鑑NEO[新版]鳥について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のカッショクペリカンの言及
【ペリカン】より
…小型種は単独でじっと潜み,待ち伏せて魚をとらえる。アメリカ大陸の暖帯~熱帯沿岸にすむカッショクペリカンPelecanus occidentalisは,他のペリカン類のように遊泳しながらではなく,空中から餌をめがけて海に突入し,水に入った瞬間に下くちばしののど袋を広げ,その中に魚を追い込んでとらえるという特異な採餌法をもっている。ほかにユーラシア西部のモモイロペリカンP.onocrotalus,東部のハイイロペリカンP.philippensis(イラスト),熱帯北アフリカのコシベニペリカンP.rufescens,オーストラリアのオーストラリアペリカンP.conspicillatus,北アメリカのシロペリカンP.erythrorhynchosがある。…
※「カッショクペリカン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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