カマサイト(その他表記)kamacite

最新 地学事典 「カマサイト」の解説

カマサイト

kamacite

隕鉄を構成するFe~Ni合金の一種。隕石以外ではきわめてまれ。ニッケル含量4~6%。α-(Fe, Ni)とも。空間群,格子定数a0.287nm(グリーンランド,Disko島の玄武岩中のもの)。面心立方の単結晶六面体に近い形態を示す隕鉄ヘキサヘドライト(Niの比較的少ない隕鉄)の主成分。磨いた面を酸で腐食すると,ノイマン帯と呼ばれる線状の双晶組織を示し,Niの含有量の多いテーナイトとの離溶組織であるウィドマンシュテッテン構造を形成。

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参照項目:テーナイト

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関連語 松枝 大治 和田

改訂新版 世界大百科事典 「カマサイト」の意味・わかりやすい解説

カマサイト
kamacite

自然鉄ともいう。鉄隕石を構成するニッケル-鉄合金のうち,Niの含有量が4~6%の金属相を指し,冶金学的にはα相の鉄(体心立方格子)に相当する。化学組成は(Fe,Ni)。立方晶系に属し,比重7.3~7.87,モース硬度4。金属光沢をもち,強磁性で,へき開は{001}に完全。鋼灰~鉄黒色,不透明,研磨面では白色を示す。光学的に等方性で反射多色性,異方性ともにない。鉄隕石のうちヘキサヘドライトはカマサイトのみからなる。オクタヘドライト中ではテーナイトとともにウィドマンシュテッテン構造を示す。鉄隕石のほか石質隕石,石鉄隕石中にも金属相として普遍的に産出する。また玄武岩や石灰岩中にもまれに産出し,初生的なものと後生的なものがある。いずれも低い酸素分圧下で晶出したものと考えられる。
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