日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラフトワシ」の意味・わかりやすい解説 カラフトワシからふとわし / 樺太鷲spotted eagle[学] Aquila clanga 鳥綱タカ目タカ科の鳥。ユーラシアの中部に分布する。日本では、神奈川、宮城、沖縄の各県で迷鳥としての記録があるにすぎない。全長約70センチメートル、成鳥の体は黒褐色で、上尾筒はわずかに白色をしている。若鳥のうちは翼に淡色斑(はん)が散在する。広い森林にすみ、とくに湖や川の近くの開けた場所を好む。小形の哺乳類(ほにゅうるい)や爬虫類(はちゅうるい)、小鳥などを捕食するが、イヌワシと異なり性質は荒くない。[高野伸二] カラフトワシ〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例