ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イヌワシ」の意味・わかりやすい解説
イヌワシ
Aquila chrysaetos; golden eagle
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翻訳|golden eagle
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鳥綱タカ目タカ科の鳥。ユーラシアの大部分、アフリカ北部、アラスカからカナダの大部分、アメリカ西部、メキシコなどで繁殖し、日本には留鳥として生息する。全長約85センチメートル、翼長約60センチメートル。体の上面は黒褐色、頭上から後頸(こうけい)は金色。若鳥は後頸の金色は少なく、翼と尾の基部が白い。本州の中部および北部の山岳地帯で繁殖し、冬も繁殖地周辺にいることが多いが、ときに平地や海岸でも記録される。雌雄2羽で広い範囲を自分の領域とし、なかに採食地や営巣地も含まれる。長くて幅の広い翼を広げ、輪を描いて悠々と飛び、地上に獲物をみつけると急降下してとらえる。獲物はノウサギが多い。険しい断崖(だんがい)や高木の上に枯れ枝を積んで大きな巣をつくり、1~2卵を産む。抱卵日数は約45日、巣立ちまでに70~80日を要する。1965年(昭和40)国の天然記念物に指定された。
[高野伸二]
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