カリュアティド(その他表記)caryatides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリュアティド」の意味・わかりやすい解説

カリュアティド
caryatides

古代ギリシア神殿の支柱として用いられた女性人像柱。ペルシア戦役の際ペルシアにくみしたため,ギリシアの奴隷にされたと伝えられるペロポネソスの一国カリュアイ Caryaiの少女たちに由来する。衣服をまとった少女像が罪の償いを示すものとして公共建築物の梁を支える柱に用いられたとウィトルウィウスは記している。代表例は,デルフォイのシプノス人の宝庫の2体およびアテネエレクテイオンにある6体。ローマおよびルネサンス時代以後の建築にもしばしば用いられている (→カネフォロス ) 。男性人像柱はアトラントと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む