カリュアティド(その他表記)caryatides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリュアティド」の意味・わかりやすい解説

カリュアティド
caryatides

古代ギリシア神殿の支柱として用いられた女性人像柱。ペルシア戦役の際ペルシアにくみしたため,ギリシアの奴隷にされたと伝えられるペロポネソスの一国カリュアイ Caryaiの少女たちに由来する。衣服をまとった少女像が罪の償いを示すものとして公共建築物の梁を支える柱に用いられたとウィトルウィウスは記している。代表例は,デルフォイのシプノス人の宝庫の2体およびアテネエレクテイオンにある6体。ローマおよびルネサンス時代以後の建築にもしばしば用いられている (→カネフォロス ) 。男性人像柱はアトラントと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む