カルティエ・ラタン(読み)カルティエラタン

百科事典マイペディア 「カルティエ・ラタン」の意味・わかりやすい解説

カルティエ・ラタン

パリ中央部セーヌ左岸,第5,6区に属する街区シテ島の南にあり,ソルボンヌをはじめ諸教育機関があり,12世紀以来文教の中心,学生街として名高い。名は中世ラテン語学問代名詞であったことによる。

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世界大百科事典(旧版)内のカルティエ・ラタンの言及

【パリ】より

…パリで最も交通が混雑する部分はサン・ラザール駅,コンコルド広場,シャンゼリゼ大通りを結んだ三角形のパリ核心部である。左岸5,6区のカルティエ・ラタンは文教地区,7区は政府・官庁地区で第2の核心をなしている。政治,外交,経済,文化に関連する重要な諸施設が集中し,外国人観光客を含む多くの人々がここを訪れる。…

【パリ大学】より

…神学・教会法・医学の3上級学部と学芸学部があり,構成員は出身地別に,ノルマンディー,ピカルディー(パリ北方からベルギーまで),フランス(パリを含む上記以外の全フランスとイタリア,スペイン),イギリス(イギリス,オランダとライン以東の全ヨーロッパ)の4国民団に分かれていた。セーヌ左岸に学校や学生の居住区が集中し,学生はラテン語を使用したので,いまでもその地区はラテン区(カルティエ・ラタン)とよばれる。初期には外国人学生も多い国際的な大学で,学問上の権威も高く,自治団体としての活動も活発であったが,百年戦争や王権の中央集権化の過程で,外国人も減少,学問も硬直化し,主要な特権も廃止されて,〈フランス国王の長女〉といわれるように王権に従属した。…

※「カルティエ・ラタン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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