ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルル2世」の意味・わかりやすい解説
カルル2世(禿頭王)
カルルにせい[とくとうおう]
Karl II, der Kahle
[没]877.10.6. ブリードレベーヌ
西フランク王 (在位 843~877) ,西ローマ皇帝 (在位 875~877) 。シャルル2世 (禿頭王) とも呼ばれる。ルートウィヒ1世 (敬虔王)の末子。次兄ルートウィヒ2世 (ドイツ王) と組んで 841年長兄ロタール1世を破り,ベルダン条約で西フランクを獲得し,843年西フランク王となる。長兄の次男のロタール2世の死後に再び次兄と協力し,メルセン条約で中部フランクの西半分を獲得し,今日のフランスの基礎を築いた。ルートウィヒ2世 (ロタール1世の長男) の死後,イタリアに入り,875年教皇ヨハネス8世から西ローマ帝国の帝冠を受けた。
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