ガルシア(Victor Garcia)(読み)がるしあ(英語表記)Victor Garcia

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ガルシア(Victor Garcia)
がるしあ
Victor Garcia
(1934―1982)

アルゼンチンの俳優、演出家。ブエノス・アイレスに生まれ、中学時代から母国で演劇活動を始める。1962年パリのテアトル・デ・ナシオン付属大学に入学。65年青年劇団コンクールにジャリ作『ユビュ王』で優勝。66年アラバール作『ポンコツ車の墓場』ほか2本の作品をコラージュし、観客を囲んで四方を舞台にするという、アルトー演劇論を実践して大評判となった。その後カルデロン・デ・ラ・バルカ原作『世界大演劇』をポルトガルで、ジュネ作『女中たち』、ガルシア・ロルカ作『イエルマ』をスペインで上演。挑発的な演出で注目された。

[利光哲夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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