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ガンダーラ仏 ガンダーラぶつGandhāra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガンダーラ仏
ガンダーラぶつ
Gandhāra

ガンダーラ地方で1~7世紀頃制作された仏像。仏像は1世紀末頃ガンダーラ地方で初めて造られたという説が有力であるが,マトゥラ地方 (→マトゥラ仏 ) が仏像成立の最初だとする説もある。特徴はギリシアローマ的な表現によって仏像を造っている点で,一般に波状の頭髪を束ねて髪を結い,風貌も鼻筋が通って眼窩のくぼんだヨーロッパ顔立ちを示す。体躯は量塊感に富むが,しばしば厚く重苦しい僧衣におおわれ,インド彫刻のような官能性はみられない。仏像彫刻は後期 (4~7世紀) になると,スタッコ造のものが多くなり,石彫の作風を脱却した独特の美しさをもつ。釈迦仏が多いが過去仏もあり,菩薩像としては悉達多菩薩,弥勒菩薩のほか観音菩薩もある。その他,訶利帝,半支迦などがみられる。ガンダーラ仏の形式は西域を経て東方へも伝えられ,中国の仏像にもその影響を残している。

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世界大百科事典内のガンダーラ仏の言及

【仏像】より

…通説では,仏陀の像はまず仏伝図浮彫に仏弟子や信者と同じ大きさに表現され,しだいに仏陀のみが大きく示されるようになり,やがて単独の仏陀像が出現したとされる。
[初期仏像の様式]
 初期のガンダーラ仏は,カールした長髪を頭上で束ねた肉髻(につけい),西洋人風の容貌,両肩を覆う(これを通肩(つうけん)という)厚手の衣に深く刻まれた襞(ひだ)などを特色とし,表現は具体的・現実的な傾向が強い。一方,初期のマトゥラー仏には外来の表現技法の影響は認められず,純インド的な美意識に基づき,巻貝形の肉髻,野性的な風貌,右肩を露出した(偏袒右肩(へんだんうけん)という)薄手の衣などを特色とし,観念的な理想美を追求している。…

※「ガンダーラ仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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