キマダラコウモリ(読み)きまだらこうもり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キマダラコウモリ」の意味・わかりやすい解説

キマダラコウモリ
きまだらこうもり / 黄斑蝙蝠蛾
[学] Endotrica sinensis

昆虫綱鱗翅(りんし)目コウモリガ科に属するガ。はねの開張70~80ミリメートル。前翅黒褐色で、横脈上や中室内に銀白色の小さい紋がある。夏に出現し、夕暮れどきに活発に飛び、灯火にも飛来する。幼虫キリ、モモそのほかの樹木トンネルをつくって加害し、トンネルの入口蛹化(ようか)する。日本全土のほか朝鮮半島、中国に分布する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のキマダラコウモリの言及

【コウモリガ(蝙蝠蛾)】より

…日本には8種分布している。 コウモリガEndoclyta excrescens(イラスト)は開張5~11cmの大型種で,近縁のキマダラコウモリE.sinensisとともに全国に分布し,幼虫は各種の樹木にトンネルを掘る害虫。成虫は夏の終りころに出現し,夕暮時に雄は活発に飛び回り,雌を探して交尾する。…

※「キマダラコウモリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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