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クライシュ Quraysh

大辞林 第三版の解説

クライシュ【Quraysh】

イスラム教勃興期、メッカに住んでいたアラブの部族。隊商による商業活動を活発に行なっていた。ムハンマドの出身部族。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クライシュ
くらいしゅ
Quraysh

6~7世紀前半のメッカの住民。預言者ムハンマド(マホメット)をはじめ、イスラム教の拡大に寄与した人材多数を輩出した。ムハンマドの11代前の祖がクライシュという名で、その男系の子孫がクライシュ人の構成員である。女系の子孫もメッカに多数生活していたが、彼らはクライシュの「同盟者」と位置づけられていた。ムハンマドの5代前の祖クサイイがカーバ神殿の管理権を掌握して、クライシュの人々をメッカに定着させた。3代前の祖ハーシムの時代から、クライシュの人々は隊商を組織してササン朝ペルシア、ビザンティン帝国、南アラビア、エチオピアに出かける国際商人となった。2代前の祖アブドゥル・ムッタリブの時代に南アラビアの遠征軍の攻撃を退けて、メッカを聖地として発展させた。ムハンマドの預言者としての活動に、少数のクライシュが共鳴し、多数は信徒を迫害した。630年、メディナに移っていたムハンマドにクライシュの多数派は屈し、以後イスラムの拡大に寄与した。[後藤 明]

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