クリプタンサス(英語表記)Cryptanthus

精選版 日本国語大辞典 「クリプタンサス」の意味・読み・例文・類語

クリプタンサス

〘名〙 (cryptanthus) アナナス科ヒメアナナス属の植物総称ブラジル原産で、ヒメアナナス、ムラサキヒメアナナスなど約一二種あり、観賞用に栽培する。

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改訂新版 世界大百科事典 「クリプタンサス」の意味・わかりやすい解説

クリプタンサス
Cryptanthus

パイナップル科の地生の小型多年草で,葉を放射状にひろげる。ブラジルの森林地帯に20種ほどが分布する。ヒメアナナスC.acaulis Beerは葉のひろがり10cm以下の小型種で,葉は硬く,先はとがり,縁は波状になる。葉縁が黄白色の覆輪となる園芸種(cv.Variegata)もある。強健でよく繁殖するが,株が分離しやすい。ビロードヒメアナナスC.bivittatus Regelは暗褐緑色地に淡桃褐色の条斑が入る。葉は多肉質で光沢があり,細かい波状縁になる。フイリナガバヒメアナナスC.bromelioides Otto et Dietr.cv.Tricolorは葉が柔らかで,鮮緑色に黄白色と桃赤色の条斑が入る。この仲間の中では大型に育つ。ほかにトラフヒメアナナスC.zonatus Beerがある。この仲間は繁殖率がよく,乾燥,寒さ,日照不足にもよく耐え,室内園芸に向いている。テラリウムなどの寄植えや,ヘゴ付け,つり鉢などにして楽しめる。
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