クリュニー修道院運動(英語表記)Cluny

山川 世界史小辞典 改訂新版 「クリュニー修道院運動」の解説

クリュニー修道院運動(クリュニーしゅうどういんうんどう)
Cluny

10世紀,フランスのクリュニーに始まり,11~12世紀に全西欧に広がった修道院改革運動で,叙任権闘争地盤となった。同修道院は,910年アキテーヌ公ギヨームがブルゴーニュに創立したもので,世俗および司教権力からの独立と霊性の向上を目標とし,教皇直属の特権を得,戒律の励行,知的労働の重視,典礼強調を唱えた。特に分院修族による階層制特色があり,最盛期には2000以上の修道院が同派に属するに至った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android