クレメンス偽書(読み)クレメンスぎしょ(英語表記)Pseudo-Clementines

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クレメンス偽書
クレメンスぎしょ
Pseudo-Clementines

初期キリスト教において,ローマのクレメンスの名を冠して流布された一連の偽作文書の総称。特に『説教集』 Homiliaeと『再認』 Recognitionesの2書に限る場合が多い,両文書のもとには一つの基本文書の存在が想定され,これはオリゲネスによって言及されている『クレメンスの歴程』 Periodoi (3世紀初成立) であったらしい。クレメンス偽書の神学的傾向は,明らかに二元論的なグノーシス的異端の影響を受けたユダヤ人キリスト教のそれで,強い禁欲主義的思想との結合からみて,エビオン派と関係があったと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

肉肉しい

肉料理に対する形容の一つ。しっかりした食感や肉汁が溢れるなど、強く「肉っぽさ」を感じさせる料理を表すのに用いられる。2010年代後半に、塊肉や熟成肉、肉バルなど様々な肉料理の流行に伴い、テレビや雑誌な...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android