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クワシル Kvasir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クワシル
Kvasir

北欧神話に出てくる人間。知識を意味する。世界の初めにアサ Aesir神族とバナ Vanir神族との間に戦いが起きたが,長い戦いの末両者は和解し互いに人質を交換し,平和の印として両者が1つの壺に吐き込んだ唾液からつくられたのがクワシルであるという。彼は全知全能で,人々に知識を授けるために世界中を旅した。ところがフィヤラルガラルという小人に殺され,彼の血は蜂蜜と混ぜられて蜜酒にされた。この蜜酒は小人から巨人スッツングへ,さらにオーディンの手に移ったが,これを飲んだ者は詩人となって美しい歌が作れるようになったという。このため,詩は「オーディンの贈り物」などと呼ばれた。

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