クン・からな・なまぐさ(漢字)

普及版 字通 の解説


13画

[字音] クン
[字訓] からな・なまぐさ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は軍(ぐん)。〔説文〕一下に「なり」とあり、韭(にら)・(ねぎ)の類をいう。〔玉〕に「は凶くる以なり」とあって、古くは王侯の膳に必ず加えた。ただ、もの忌みなどで致斎のときには、これを用いない定めであった。禅院などで酒の山門に入るのを禁ずるのは致斎のためである。字はまた薫・と通用する。

[訓義]
1. からみ、また、くさみのある菜。にら・ねぎの類。
2. なまぐさ、肉類。牛・羊・豚を大、鶏・魚・卵を小という。
3. 薫・と通じ、ふすべてよいにおいがすることをいう。

[古辞書の訓]
名義抄 クサナ 〔字鏡集〕 ナマグサシ・オホネ・クサナキ(キナ

[語系]
(薫)・xiunは同声。は熏に従い、熏はの中のものを火でくすべる形。はその形声の字。

[熟語]

[下接語]
・五・酒・膳・不

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報