ケン・うつくしい(漢字)

普及版 字通 の解説


18画

[字音] ケン
[字訓] うつくしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は卷(巻)(けん)。卷に巻曲の意がある。〔礼記、雑記下〕に「燕(燕居、日常)するときは、則ち首す」とあり、平生は髪を巻きあげるだけで、(しんけい)を用いることはなかった。〔詩、斉風、盧令〕は狩りする人をほめる歌で、「其の人、美にして且つ(かみうるは)し」という。巻きあげたままのたばね髪が、かえってふさわしく美しいのであろう。

[訓義]
1. うつくしい、髪がうつくしい、たばねた髪がふさわしい。
2. ふりわけがみ、ふりわけがみを結ぶ、小児の髪。

[古辞書の訓]
名義抄 カミノヨキナリ・ムシ 〔立〕 カツラ・ヒンヅラ・ミヤヲ

[語系]
(拳)・蜷giuanは同声。卷・kiuan、また圈(圏)khiuanも同系の語。みな巻きこむ意がある。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報