平生(読み)ヘイゼイ

デジタル大辞泉 「平生」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜい【平生】

ふだん。いつも。つね日ごろ。副詞的にも用いる。「平生とは態度が異なる」
[類語]不断日頃ひごろ常日頃つねひごろ常常いつも平素日常平常通常常時常住行住座臥ぎょうじゅうざが常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼絶え間ない明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐ

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精選版 日本国語大辞典 「平生」の意味・読み・例文・類語

へい‐ぜい【平生】

  1. 〘 名詞 〙 ごく普通の状態、状況の中で生活している時。ふだん。つね。平素。平時
    1. [初出の実例]「至旅辺城古旧而傷志 年矢不停 憶平生而落上レ涙」(出典:万葉集(8C後)五・八六四右詞文)
    2. 「登宣、平生にたつる所の義いかにと尋ければ」(出典:古今著聞集(1254)一三)
    3. [その他の文献]〔論語‐憲問〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「平生」の意味・わかりやすい解説

平生(町)
ひらお

山口県南東部、熊毛(くまげ)郡の町。1903年(明治36)町制施行。1955年(昭和30)佐賀(さが)、曽根(そね)、大野の3村と合併瀬戸内海に臨む熊毛半島の西半部を占め、佐合(さごう)島を含む。北東側は柳井(やない)市に接し、北部を国道188号が通る。古代内海航路の要衝であった熊毛浦に面した佐賀には、県下最大の前方後円墳白鳥(しらとり)古墳がある。平生、曽根地区のなかば以上は近世干拓地で、長い間三田尻(みたじり)(防府市)に次ぐ製塩地として知られた。また中心の平生は熊毛郡南部の商業中心地であった。1959年塩田が廃止され、跡地に木材工業などが進出した。面積34.59平方キロメートル、人口1万1914(2020)。

三浦 肇]

『『平生町史』(1978・平生町)』


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普及版 字通 「平生」の読み・字形・画数・意味

【平生】へいぜい

ふだん。〔宋史、司馬光伝〕自ら言ふ、吾(われ)人にぎたる無し。但だ生の爲す、未だ嘗(かつ)て人に對して言ふべからざるらざるのみと。

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改訂新版 世界大百科事典 「平生」の意味・わかりやすい解説

平生[町] (ひらお)

山口県南東部,熊毛郡の町。人口1万3491(2010)。周防灘に面し,室津半島の西部を占める。中心地の平生は近世以来,平生塩田で生産される塩や農産物積出港,郡の商業中心地として発展した。農業は米作を中心とし,有機農法による野菜栽培が行われ,佐賀地区ではミカン栽培が行われる。漁業も盛んで,イワシ漁などが行われる。平生湾周辺には機械,化学,水産加工などの工場が立地し,1959年に全廃された塩田跡地も工業用地になっている。平生港は1969年国際貿易港となった。町内には縄文中期~弥生前期の岩田遺跡をはじめ遺跡が多く,県下最大規模の前方後円墳の白鳥古墳もある。
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百科事典マイペディア 「平生」の意味・わかりやすい解説

平生[町]【ひらお】

山口県南東部,室津半島西半部を占める熊毛郡の町。主集落平生は製塩により発達した。米を産する。塩田跡は工業地帯となっている。木材コンビナートもある。前方後円墳の白鳥古墳がある。34.58km2。1万3491人(2010)。

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