ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲルマニクス・カエサル」の意味・わかりやすい解説
ゲルマニクス・カエサル
Germanicus Caesar
[没]後19. アンチオキア
古代ローマの軍人,政治家。アウグスツス帝の血をひき,4年チベリウス帝の養子となる。 12年執政官 (コンスル ) となり,ライン地方軍の司令官として,ゲルマン諸部族と戦うが,決定的勝利を得ず,ローマに戻された。 18年再度執政官となり,就任前にカッパドキアなどの属州を得たが,高官のローマ人に禁じられたエジプトに入り,チベリウス帝の疑いを招いた。シリアで急死し,総督 G.ピソにより毒殺されたとされる。次帝と期待されたため,チベリウス帝の関与も噂された。妻アグリッピナ (大)との間にガイウス・カエサル (カリグラ) 帝,アグリッピナ (小)らの子があった。
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