コロタイプ印刷(読み)ころたいぷいんさつ(英語表記)collotype printing

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コロタイプ印刷
ころたいぷいんさつ
collotype printing

写真製版法によってゼラチン上につくった版で印刷する方法。1876年ドイツのアルバートJoseph Albert(1825―1886)によって発明された。濃淡を表すのに網点を使わずゼラチンの皺(しわ)を利用しているので、写真の微妙な調子を再現するのにもっとも適した印刷法である。
 原稿の写真からネガチブ(陰画)をつくり、重クロム酸ゼラチンに焼き付ける。グリセリンで処理すると、当たった光の量によって、インキの付着量が異なるゼラチン皺(ひじわ)ができる。このゼラチン層はガラス板の上に形成されているので印刷速度も遅く、耐刷力(何枚印刷できるかの能力)が小さい。原写真とそっくりの印刷ができ、また100部程度の印刷枚数に適しているので、学校の卒業アルバムや書画の複製に利用された。現在では、趣味や特別な効果を出したいときに使われる程度になった。[山本隆太郎・中村 幹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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