精選版 日本国語大辞典 の解説
コンスタンティヌス‐がいせんもん【コンスタンティヌス凱旋門】
- ローマにある凱旋門。三一五年、元老院がコンスタンティヌス一世の西ローマ統一を記念して建造。白大理石製、高さ二一メートル。
ローマにある凱旋門。フォルムの東、コロセウムの側に建つこの記念碑は、312年にマクセンティウスを破ってローマ帝国の西半分の統一を果たしたコンスタンティヌス大帝を記念し、元老院およびローマ市民が315年に建てたものである。高さ21メートル、幅26メートル、奥行7.4メートルの規模で、大小3個のアーチをもつ。壁面の浮彫り装飾は同時代のものに加えて、マルクス・アウレリウス帝時代の浮彫りの再使用も認められるが、いずれも「皇帝の力」を表し、古代ローマ帝国末期の大皇帝の偉業をたたえるにふさわしい風格を示している。なお、この凱旋門のあるローマ歴史地区は教皇領、サンパオロ・フォーリ・レ・ムーラ教会とともに世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。
[名取四郎]
ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...