ゴミ箱モデル(読み)ゴミばこモデル(その他表記)garbage can model

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴミ箱モデル」の意味・わかりやすい解説

ゴミ箱モデル
ゴミばこモデル
garbage can model

M.コーエン,J.マーチ,J.オルセンが提唱した,目標因果関係が不明確な「あいまい性」下での意思決定を説明するモデル。ゴミ箱モデルによれば,組織の意思決定は問題,解,参加者,選択機会の4つの流れが結び付いて行なわれ,「あいまい性」下においては,これら4つの流れはかなり独立したものとされる。つまり問題と解が連続的に決まるのではなく,パラレルに決まるとされているところに,このモデルの特徴がある。ゴミ箱モデルでは選択機会がゴミ箱に,問題と解と参加者がゴミに例えられ,意思決定の内容はゴミ箱に投げ込まれるゴミによって左右されるとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android