サン(漢字)

普及版 字通 「サン(漢字)」の読み・字形・画数・意味


23画

[字音] サン

[説文解字]

[字形] 形声
声符は贊(賛)(さん)。〔説文〕一上に「三玉二石なり」とあり、「禮に、天子純玉を用ふるなり。上(ばう)(まだら)を用ふ。四玉一石。侯はを用ひ、伯は埒(らつ)を用ふ。玉石ば相ひ埒(ひと)しきなり」という。漢礼によって説くものであろう。〔周礼、考工記、玉人〕に「圭(くわんけい)は尺二寸、り、以てに祀る」とみえ、天子は純玉、上公は四玉一石、諸侯は三玉二石のを用いる定めであった。金文に「」といい、「(さんしやう)」「圭(けいさん)」のようにもいう。秬鬯(きよちよう)(酒に香りをつける草)とともに賜与する例が多く、鬯酒(ちようしゆ)(におい酒)をそそぐためのものであることが知られる。酒器より鬯酒を(そそ)ぐ象形の字で、おそらくの初文。はその形声の字であろう。古く圭・玉といわれたもので、〔詩、大雅、旱麓〕のに引く漢礼によると、「槃(さんばん)大いさ五升、口徑寸。下に槃り、口徑一尺」とあり、は勺形、槃を以てこれを承け、その柄の圭は、天子にあっては長さ一尺二寸、諸侯は九寸以下であろうという。

[訓義]
1. さけをそそぐうつわ、玉勺。
2. 圭。圭は勺の柄。

[古辞書の訓]
字鏡集 ヒサゴ

[熟語]

[下接語]
・玄・洗

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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