サンヤン(英語表記)Sangyang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サンヤン
Sangyang

インドネシア,バリ島の舞踊。疫病を駆除するため,神スプラバの神霊を憑依された2人の少女が人々を邪霊から守護するために演じる。少女は村から選ばれ,寺院内で女性と男性の神歌のなかで神懸っていき,大地の不浄から身を守るために大人の肩の上に立って村をまわる。目を閉じたままでシンメトリーにレゴンを舞うサンヤン・デダリや,竹製の馬にまたがって馬の動態を模倣していくなかで神懸りし,火の中を渡るサンヤン・ジャランなどがある。またバトゥール湖畔のタバナン村では,2つの人形に神を降ろす儀式をし,人形が揺れ動くと少女がそれを持って踊るサンヤン・デリンがみられる。

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世界大百科事典内のサンヤンの言及

【ケチャ】より

…1人がシュルル・プン・プン・プン(ガムランのゴングの擬声語)と4拍子を刻んで速度や強弱を統制するが,指揮者はいない。本来は,サンヤンsanghyangと呼ばれる疫病平癒を願う呪術的な踊りの伴奏であり,男たちは入神状態の踊り手を車座に囲んで体を左右にゆすって,半ば忘我で絶叫する。20世紀の初めごろから,ケチャをドラマ化することが行われ,現在では,インドの叙事詩《ラーマーヤナ》を題材とする舞踊劇に仕立てたものが有名であり,多くのグループが活動している。…

※「サンヤン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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