ザルカール(英語表記)al‐Zarqāl

世界大百科事典 第2版の解説

ザルカール【al‐Zarqāl】

11世紀のアラビア天文学者。生没年不詳。本来の名は,おそらくイブン・アッザルカーッラIbn al‐Zarqālla。スペインのトレドで活躍し,後にコルドバに移った。12~13世紀に広く使われた天文表《トレド表》の作成に貢献した。もとは天文器具製作者で,〈サフィーハ〉という特殊なアストロラーブを考案した。また,トレピダティオ説(春分点が前進後退をする)を論じた。彼の名(ラテン名アルザケルArzachel)は中世ヨーロッパで広く知られ,与えた影響はきわめて大きい。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

終末時計

アメリカの科学雑誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミックサイエンティスツ』が毎号表紙に掲げている「地球最後の日」までの時間を表示する時計。核戦争の危機を訴え,1947年に初めて登場。米ソ冷戦の終結を迎えて...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android