シュビント(読み)しゅびんと(英語表記)Moritz von Schwind

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュビント
しゅびんと
Moritz von Schwind
(1804―1871)

ドイツの画家。ウィーンに生まれる。ウィーン大学で学んだのち、1821年ウィーン美術学校でカロルスフェルトJulius Schnorr von Carolsfeld(1794―1872)に師事する。初期には素描が多く、初めロマン派文学の挿絵画家として名をなした。油絵には童話風の要素があり物語的な世界を築いた。28年ミュンヘンに移り、文学性の濃い叙情的な壁画を多く制作。代表作にはウィーン国立歌劇場の『魔笛(まてき)』(1863~67)、油彩画では『山の精リューベツァール』(1862・ミュンヘン、シャックギャラリー)がある。47年ミュンヘン美術学校教授となり、同地に没した。彼はビーダーマイアー風のロマンチストで、民話や伝説を翻案した版画や挿絵でも親しまれ、その木版画はドイツ家庭に広く普及した。[野村太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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