ジャパン・ライブラリースクール(読み)じゃぱん・らいぶらりーすくーる(英語表記)Japan Library School(JLS)

図書館情報学用語辞典 第5版 の解説

ジャパン・ライブラリースクール

日本で初めて大学の学部課程で図書館学教育を行った機関.「日本図書館学校」ともいう.1951(昭和26)年4月慶應義塾大学文学部に図書館学科として開設され,1968(昭和43)年に図書館・情報学科へと改組された.当初はアメリカ図書館協会の主導のもと米国陸軍省の資金により運営され,主任教授のギトラー(Robert L. Gitler 1909-2004)をはじめ5名の米国人訪問教授が,英日対訳のテキストを使い,通訳を介して授業を行った.戦後占領終結後,1952-1956年ロックフェラー財団が資金を拠出したが,その間,年々慶應義塾大学の出資比率を増やし,教員組織も日本人に引き継ぐなど,日本側への円滑な移行が進められた.図書館員養成や現職者教育,図書館学の発展,研究者の育成に寄与し,1967(昭和42)年に同大で始まった大学院課程「図書館・情報学専攻」の礎をなした.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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