図書館学校(読み)としょかんがっこう(その他表記)library school

図書館情報学用語辞典 第5版 「図書館学校」の解説

図書館学校

図書館その他の情報機関で働く専門職の養成を目的として,高等教育機関に設置,運営される学校.国により,学部レベルあるいは大学院レベルのものがある.歴史的には,1887年にデューイによってコロンビア大学に開校されたものが,高等教育機関に開校された図書館学校としては最も古い.米国では1925年以降,アメリカ図書館協会による認定を通じて,教育内容の質保証に力が注がれてきた.現在では,教育課程の基礎となる学問領域の変化,発展に伴って名称が変化,多様化し,school of library and information science,school of information studiesなどの名称が見られる.また,2000年代に入ってiSchool(アイ・スクール)と呼ばれる,図書館情報学基盤としながらも情報学領域の研究・教育を志向する大学院レベルの教育課程が登場している.日本では,1951(昭和26)年,ギトラー(Robert L. Gitler, 1909-2004)によって慶應義塾大学文学部に初めて大学レベルの図書館学科(ジャパン・ライブラリースクール)が開校され,1980(昭和55)年,国立図書館情報大学が開校された(2002年に筑波大学統合).全国の25大学に図書館情報学専門課程が置かれている(2013年現在).

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android