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ジュストコル justaucorps

世界大百科事典 第2版の解説

ジュストコル【justaucorps】

ルイ14世時代の宮廷貴族に用いられた丈の長い男子上衣。背からにかけて体にぴったりさせ,胴を細くしぼり,腰からにかけて優雅な広がりをみせる。両脇の裾にたたまれたひだは,後裾の背割とともに,乗馬の必要に由来する。この衣服の前身は騎兵銃士カザックとよばれる外套であった。前あきにはブレードやししゅうで飾られたボタンとボタンホールが密に並ぶ。ふつう胴のところだけを留め,従来のプールポアンが転化したベストをみせるようにした。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のジュストコルの言及

【襟∥衿】より

…その後,垂れ襟や扇形のメディチ・カラーなどが現れ衣服の装飾のために欠かせないものとなった。襟なしであったジュストコルにも立襟がつき,18世紀には,乗馬服に折襟が見られる。折襟は19世紀男子服のテーラード・カラー,ウィング・カラーとなって普及し,女子服にも採り入れられ今日に及んでいる。…

【コート】より

…乗馬用,狩猟用など用途別に作られ,素材は毛織物,皮革などであった。17~18世紀に貴族から庶民までの男性に用いられた,胴にぴったりとして丈が長く裾の広がったジュストコルは,ベストと半ズボンの上に着用した表着であったが,同時に外衣でもあった。貴族のものはベルベット,絹,上質の毛織物で作られ,金糸のししゅうや高価なボタンがついていたが,庶民のものは粗悪な毛織物製であった。…

【制服】より

…祭りの行列に組合員は制服を着て参加し,ギルドは仕着を着た組合〈リバリド・カンパニーliveried company〉とも呼ばれた。17世紀にあらわれ今日の衣服の原型となったジュストコルと呼ばれる丈長の上着は,ナポレオン時代にはさらに丈が短くダブルの打合せのジャケットとなったが,これは今日につながる軍服の前身ともいえるものであった。近世から近代にかけての武器,戦法の発達は服装にも反映し,制服としての軍服はあらゆる服装の中で,最も機能的・合理的な服装となっていった。…

※「ジュストコル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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