ジンククロメート(読み)じんくくろめーと(英語表記)zinc chromate

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジンククロメート
じんくくろめーと
zinc chromate

ストロンチウムクロメート、バリウムクロメートなどとともに、クロメート(クロム酸塩)系さび止め顔料である。すなわち、可溶性のクロム酸イオンCrO42-を徐々に放出することによって、金属面を不動態化するものである。ステンレス鋼の場合は、CrO42-によって鉄面に薄い酸化被膜を生成し、鉄イオンが溶出できない状態にする。さびを促進する原因となる硫酸イオンSO42-や塩素イオンCl-を含まない原料を使用することが必要で、このため酸化亜鉛を用いる。これを水中に分散させ、重クロム酸カリウム、無水クロム酸を加え、生じた沈殿を乾燥する。ジンククロメートには2種類あり、ZPCは溶解度を大きくし、速効性をねらったもので、展色料(展色剤)には耐水性の合成樹脂系のものがよい。ZTOは亜鉛イオンによる金属せっけんの生成と可溶性分を小さくすることを目的としているので、展色料には一般のボイル油なども使用できる。[大塚 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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